FOREST BLUEアーティスト特集
前回に引き続き2021年2月28日、青森県五所川原市のライブホールFOREST BLUEで行われるライブ「2021 横田明紀男 ソロギター & デュオ with 長尾珠代」に向けてFOREST BLUEが夫婦デュオ「横田明紀男 & 長尾珠代」へインタビューをした内容をお伝えしたいと思います。
今回はバイオリニスト長尾珠代さんの「プロバイオリニストになるまで」です。前回はギタリスト横田明紀男さんのプロになるまでの道中をお伝えしましたが、ギターとバイオリンは同じ弦楽器ではありますが、弾き方や音域は全く違う楽器です。そんな全く別の楽器を選び、現在では夫婦デュオとして活動されているお二人のプロになるまでの過程の違いをお楽しみいただけたらなと思います。
バイオリニスト長尾珠代 – プロバイオリニストになるまで
Professional violinist “Tamayo Nagao”
Q、プロになりたいと思ったきっかけを教えていただけますか?
私はピアノを3歳で始めて、バイオリンを6歳から始めました。バイオリンを始めた6歳の頃には将来バイオリニストになると決めていました。そこからのプロになるまでの練習期間はすごく長かったです。毎日練習に明け暮れる日々で、友達と遊んだという記憶はあまりありません。地元は熊本なんですが、学校と家それから家とバイオリン教室の往復の繰り返しでしたので、地元のことは地理も含めて全く詳しくないんです。
中学校までは地元でバイオリンを習っていましたが、コンクールなどいろんな挑戦をし続けて、自分の実力をもっと高めたいと思い、中学校卒業後は東京藝術大学附属高校に入学しました。
その後東京藝術大学に進学して、在学中にバイオリンのお仕事をさせていただけるようになりました。6歳でバイオリンを始めて、お仕事としてバイオリンを弾けるようになるまで13,4年かかりましたね。
常に挑戦し続ける姿勢と覚悟
挑戦するかしないか。時にそのような選択を迫られることが私達の人生にもあります。しかし、挑戦し続けることというのは、なかなかできることではないなと思います。溢れる情熱と努力、そして大きな覚悟が必要なのではないでしょうか?
では、挑戦し続けることは特別な人間にしかできないのか?というと「そうではない!」と思います。おそらく「バイオリニスト長尾珠代」となるまでには、たくさんの挫折と失敗を味わったのではないかと推察します。ですが、その挫折と失敗を上回る情熱と努力、そして覚悟があったのではないか。何よりも心の底から音楽を愛しているからこそ、乗り越えていけたのではないかなと今回のインタビューを通して感じさせていただきました。
次回はさらにお二人の活動を掘り下げていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
バイオリニスト長尾珠代プロフィール
Violinist 長尾 珠代
熊本市生まれ。3歳よりピアノ、6歳よりバイオリンを始める。
中学3年時、第38回全日本学生音楽コンクール西部大会中学の部第一位。 東京芸術大学附属音楽高等学校を経て、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。
在学中、九州交響楽団とメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を協演、熊本県立劇場大ホールにてメニューヒン氏の公開レッスンを受講。
在学中より演奏活動を開始。
在京オーケストラへのエキストラ出演や、テノール歌手、錦織健氏のコンサートツアーにピアノカルテットに1st.Vn.として参加するなどのクラシックからTV CMや映画音楽の録音、ポップス歌手のサポートメンバー、歌謡番組の出演等の仕事、そして特にミュージカルでの演奏に重きを置くようになる。
主な参加演目は、 「ネバー・オン・サンデー」「李香蘭」「サウンド・オブ・ミュージック」「ソング&ダンス」(以上、劇団四季) 「オリバー」「ミス サイゴン」「ピーターパン」「スクルージ」「ファントム」 「ラスト・ファイブ・イヤーズ」「シラノ」「ボニー&クライド」「嵐が丘」 「ロック・オペラ・モーツァルト」「カルメン」「手紙」「グランドホテル」「スカーレットピンパーネル」「パレード」「マディソン郡の橋」「PIPPIN」「キレイ」「ビッグ・フィッシュ」等々、長尾珠代ストリングスとしての作品参加が数多い。